子どもたちの間に歯周病予備軍である歯肉炎が増えているそうです。柔らかい食事、時間を決めずに甘いおやつや甘い飲み物を飲食するなどの食習慣が原因であると考えられています。昔に比べて子どもの虫歯予防に対する意識は格段に進歩していますので、歯周炎にならないように対策をとりたいものです。以下は子どもたちの歯肉炎予防に関する記事からの抜粋です。
【子どもたちの歯肉炎予防と進行抑制のために】
考え方
炎症が歯肉に限局している場合を歯肉炎,歯肉から周囲の歯周組織に炎症が及んだ場合歯周炎と呼ぶ.歯肉炎と歯周炎は一巡の疾患であり,歯固炎の前段階に歯肉炎が存在し,その進行した型が歯周炎である.以上の観点からいうと,歯肉炎と歯周炎は歯周組織内での炎症の拡がり(進行度)による分類であり,臨床的に,歯肉炎と歯周炎を肉眼的な観察のみで鑑別診断することは非常に困難である.そのため,歯周ポケットの深さ,歯肉退縮量,歯の動揺度,X線写真などにより歯周組織の破壊程度,歯根に対するポケット底部の位置関係を総合的に判断し,診断および治療計画の立案を行う必要がある.(2004 現代の治療指針引用)