月別: 2012年1月

子どもたちの歯肉炎予防

子どもたちの間に歯周病予備軍である歯肉炎が増えているそうです。柔らかい食事、時間を決めずに甘いおやつや甘い飲み物を飲食するなどの食習慣が原因であると考えられています。昔に比べて子どもの虫歯予防に対する意識は格段に進歩していますので、歯周炎にならないように対策をとりたいものです。以下は子どもたちの歯肉炎予防に関する記事からの抜粋です。

【子どもたちの歯肉炎予防と進行抑制のために】
考え方
炎症が歯肉に限局している場合を歯肉炎,歯肉から周囲の歯周組織に炎症が及んだ場合歯周炎と呼ぶ.歯肉炎と歯周炎は一巡の疾患であり,歯固炎の前段階に歯肉炎が存在し,その進行した型が歯周炎である.以上の観点からいうと,歯肉炎と歯周炎は歯周組織内での炎症の拡がり(進行度)による分類であり,臨床的に,歯肉炎と歯周炎を肉眼的な観察のみで鑑別診断することは非常に困難である.そのため,歯周ポケットの深さ,歯肉退縮量,歯の動揺度,X線写真などにより歯周組織の破壊程度,歯根に対するポケット底部の位置関係を総合的に判断し,診断および治療計画の立案を行う必要がある.(2004 現代の治療指針引用)


永久歯がそろわない子が1割にものぼる

 日本小児歯科学会の調査によると、永久歯が全て生えそろわない「先天性欠如」が、小児歯科を受診する子どもの1割に上るそうです。永久歯は、上下合わせて28本生えるはずなのですが、それが全て生えてこないとどうなるのでしょうか?歯が足りないと、咬み合わせが悪くなって、歯周病を引き起こすこともあるそうですから、怖いですね。学会員の先生たちも、この1割という数字には、「相当多い印象だ」との感想を持たれたそうです。

 この調査には、全国7大学の小児歯科と協力医が参加し、12都道府県で1980年代以降に歯科を受診した7歳以上の患者の、X線画像を分析したそうです。その結果、1568人(10.09%)に、1本以上の永久歯の欠如が認められたというのです。どの歯が欠如しているのかというと、顔の中央から右5番目に生える奥歯(第2小臼歯)と2番目の前歯(側切歯)で多かったそうです。上あご(4.37%)より下あご(7.58%)で多く、左右の差は小さかったとのことです。

 先天性欠如の原因は解明されていません。永久歯が生えそろわない場合の治療は、歯の位置や本数などによって方法は異なりますが、多くは保険のきかない自費治療となります。このような子供たちが1割もいるということは、人類の進化がそのような方向に向かっているということなのかもしれませんね。