月別: 2012年2月

根面う蝕の治療について

 根元の虫歯は高齢者になるほど注意が必要と言われています。虫歯が歯茎の下に隠れているために自分では発見出来ないので厄介です。以下は根元の虫歯(根面う蝕)の治療についての記事からです。

 歯周治療を通して患者さんのモチベーションが高く維持され,プラークコントロールも良好であったとしても,歯根が露出してしまった以上,口腔内は絶えず根面う蝕の危険にさらされている状況となります.皆さんも,メインテナンスにおいて,根面う蝕の発生にはつねに頭を悩まされていることと思います.ます私たちが,患者さんとともに根面う蝕の罹患リスクが高い部位やリスクファクターをしっかりと認識し,リスクを最小限にとどめる努力を続けていきましょう.(VOL.30 デンタルハイジーン引用)

 昔に比べて子どもの虫歯予防が熱心に行われるようになり、虫歯が減って、歯周病予防に対する意識も高まっているために、高齢者であっても健康な歯を維持している方が増えてきました。しかし、歯周病は予防していても、加齢によって少しずつ進行していきます。歯茎がだんだんと下がってきて、今までは隠れて見えなかった歯の根の部分が露出するようになります。その露出した歯根面に根面う蝕は発生します。
 歯のことでお悩みがある方は、当院の無料電話相談をご利用ください。専任のカウンセラーが電話をお受けしますので、ご相談やご質問など、何でもお話くださいね。


子どもたちの歯肉炎予防について

子どもたちの間で歯肉炎が増えています。歯肉炎を防ぐためには、正しい歯磨き方法で口腔内を清潔に保つ必要があります。以下はプラークの染め出しについての記事からです。

【子どもたちの歯肉炎予防と進行抑制のために】
対処法
プラークの染め出しによる歯肉炎の原因追求
プラークの染め出しを行うことによって、歯肉炎の原因を自分の口腔内で追究することが可能となる。プラークが除去できている歯の周りの歯肉は健康であり、プラークが付着している歯の周りの歯肉は歯肉炎が起きていることを、自分の口腔内で確認する。すなわち、歯肉も、染め出したプラークも観察できることを活用して、歯肉炎の原因はプラークであることに子どもたち自らが気づくことが大切である。(2004 現代の治療指針引用)

プラークを赤く染める薬を使ったことがおありでしょうか? 磨き残しのプラークが真っ赤に染まり、磨き残しが案外多いということに驚かれた方も多いと思います。赤く染まっている部分は、歯の凹凸があったりブラシの毛先が届きにくかったりして、磨きにくい場所でもあります。その部分を毎回気を付けて磨くことによって、口腔内はより清潔に保たれるようになります。

ただし、磨きすぎは歯肉を傷つけますので、気をつけましょう。自分のブラッシングの強さが強いのか弱いのか良くわからない方は、歯科衛生士による歯みがき指導をうけてみてくださいね。ご予約の際に、「歯の健康診断とクリーニングと歯みがき指導」という風に受付にお申し出いただくと、ドクターと歯科衛生士の両方の予約を取らせて頂きます。

歯のことでお悩み・ご相談のある方は、当院の無料電話相談をご利用ください。カウンセラーがあなたのご質問にお答えします。お気軽におかけくださいね。


口臭予防は歯磨きから

ご自分の口臭を気にしている方は多いと思います。口臭予防の基本は、正しい歯磨きです。

歯垢染め出し液を使ったことがありますか?歯に残っている歯垢を赤い色で着色し、磨き残し部分を教えてくれるというものです。

歯に残っている歯垢をチェックすることで、口臭の原因となっている箇所を自分で判断することも出来ます。また、歯間ブラシで歯と歯の間や、歯の根っこ付近を触ってみたときに、歯間ブラシに臭いがつくようなら、口臭が発生していると言えます。

口臭を消すために、今まで以上に歯磨きを徹底し、食後30分以内に必ず歯磨きをする習慣をつけましょう。歯磨きをきちんと行えば、歯肉炎等の炎症は治まり、口臭も治ります。

それには正しいブラッシングが必要ですので、きちんと磨けているのか自分ではよくわからない方は、歯科医院へ行って、歯科衛生士さんに歯磨き指導をしてもらうのもいいと思います。歯肉炎になっていて歯肉が腫れている場合も、自分ではなかなかわからないものです。そんな時も、歯科衛生士さんなら一目で歯肉炎と判断できます。

当院では、PMTCという歯科衛生士による歯のクリーニングのメニューがあります。自分ではケア出来ない部分まできれいにしてもらい、歯石も取ってもらえて、希望すれば歯磨き指導もしてもらえます。ご予約はお電話でお気軽にお申込み下さいね。


コーチングテクニックを後輩指導に生かそう

 歯科医院でも、スタッフ教育にコーチングの技術を取り入れている院が多くあります。コーチングとは、会話によって相手のやる気や行動を引き出すコミュニケーション技術のことです。以下はコーチングテクニックに関する記事からの抜粋です。

 人の理解には、方法もスピードも千差万別です。その人に合った指導をするには、先入観を持たずに「ただ聴く」ことが必要です。「ただ聴く」と、相手の聞きたいこと・伝えたいことが、伝わってきます。そのため、相手の目線やレベルに沿った情報を提供できます。すると相手は理解ができ、そこから自信がついたり、次のステップに進めるのです。また、後輩は自分の話を受け取ってもらえたと感じ、先輩との信頼関係が作られます。「聴く」は、コーチとコーチされる側をつなぐ橋なのです。上記イラストの先輩と後輩の会記では、先輩は後輩への先入観、決めつけをもって話を聞いています。以下のような「ただ聴く」会話になると、後輩指導がもっとうまくいくかもしれませんね。
(Vol.34 歯科衛生士引用)

「ただ聴く」ことの重要性は、スタッフ同士だけでなく、患者さんとドクター、スタッフの間でも大切なことだと思います。当院にいただいた患者さんからの体験談にも、「先生が話をじっくり聞いてくれたので安心出来た」「先生がこちらの話をちゃんと聞いて答えてくれた」ということが良く書かれています。患者さんにとって、現在の状況だけでなく、思っていること感じていることを聞いてもらい、その上で治療の相談に乗ってもらえるということが、信頼につながるのだと思いました。当院には無料の電話相談窓口があり、専任のカウンセラーが様々な歯のお悩みにお答えしています。どうぞお気軽にご利用くださいね。